約束の空に

2024 / 07 / 31

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言葉が通じなくても心は
繋がっているからね

噂話は信じていない
君が悪いヤツになんか
見えないんだよ

指を口に当てて言う
「陽が沈んだら会いにおいでよ」
翼広げて |羽搏《はばた》いていった

人目を盗んで出かけた
月に映る君の影
夜になれば迎えの合図だ
飛び乗って大空へ
見つからないように

息苦しい世界 抜け出して
小さな冒険に胸が高鳴っている
言葉が通じなくても心は
繋がっているからね

始まりがあれば終わりもあるって
そんな話をしてた時に

静寂遮った声の主
君の名前を呼んでいるの?
寂しいけれど帰ってしまうんだね

「最後にもう一度
 その背中に乗せてよ」
頷くように翼を下ろした
一直線で駆け上がる
天まで手を届かせて

夢みたいな景色広がって
君とならどこまでも行ける
気がするの
誰も知らない御伽話
別れが近づいている

(言葉が通じなくても心は
繋がっているんだよ、そうでしょ?
だから)

結んだのなら|解《ほど》けないように
離れても互いが|解《わか》るようにずっと

これはふたりだけの秘密だよ
いつかまた会えるかな。