或る話

2024 / 03 / 30

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生きる意味って何だろう
たまに考える時があって
自分の価値を定めようとしていた

歳を重ねる度に
その頻度が高くなっていって
前向きな答えが薄れていく

やり遂げた事なんてない
いつも逃げてばっか いや、そうじゃない
ほらまた言い訳が浮かんでくる

時間も気持ちも余裕がない
だから仕方ない 何も悪くない
見たくないから蓋をしていた

誰にでもあるような話
傷付けて傷付いての繰り返し
生き方に正解はない
好きなように過ごせばいいのかも、ね

理由は何でもいい
大層な事じゃなくていい
それでいいさ
くだらなくても
ちっぽけでも
生きていればそれでいいから

優劣つけて落ち込んで
次第に笑う回数も減って
死んだように呼吸をするだけ

他人の|所為《せい》、環境の|所為《せい》
見えないところで吐き出すのも
情けない自分を守るため

誰にでもあるような話
正しさを選び間違えて仇に
人らしく在り続けて
最期に笑えたらいいんだよ

だから

理由は何でもいい
大層な事じゃなくていい
それでいいさ
くだらなくても
ちっぽけでも
生きていればそれでいい

意味なんてなくていい
大概の事はどうでもいい
そんなものさ
くだらなくても
ちっぽけでも
生きていればそれでいいから

それでいいからね