水縹と踊る (feat. みすず.)

2025 / 08 / 31

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水面に霞む空 風に乗ってどこかへ
心がふわり舞う 晴れた無垢な青

透明な世界に踏み込んでいくあなた
踊るように羽ばたいて この刹那輝いた

水彩画の中を 晴れ渡る空を
泳いでいるような 漂うような
魅入ってしまったんだ
触れてみたいと思ってしまったの
初夏に揺れる露草

|水縹《みはなだ》と踊る 泡沫の姿
心を奪われ 息を飲んだ
「綺麗」という言葉は
きっとあなたの為に在るのでしょう
波の音が私の想いを掻き消した

雲間をすり抜けて 淡い光に包まれ
胸の奥 一片 音もなく落っこちた

交わる影溶かして 遠ざかるあなたの鼓動も
一緒にすべて染まってく水縹に

水辺に|微睡《まどろ》む 名前のない色
知らぬ間にひとつ 重ねていた
答えなど要らずに
ただ「今」を生きていたかったの
風纏う白昼夢

|水音《みなおと》を纏う あなたの|心音《こころね》
色づいた夢を追いかけてた
「永遠」のような日々は
遠くて手も届かぬような
波の音が私の想いを運んでいく

|翠雨《すいう》流るる青葉に溜息ひとつ
あなたの中に私が吸い込まれてゆく

水彩画の中を 晴れ渡る空を
泳いでいるような 漂うような
魅入ってしまったんだ
触れてみたいと思ってしまったの
初夏に揺れる露草

水縹と踊る 泡沫の姿
心を奪われ 息を飲んだ
「綺麗」という言葉は
きっとあなたの為に在るのでしょう
波の音が私の想いを掻き消した