窓の外、雨のあと

2025 / 06 / 14

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窓の外は雨模様
少し憂鬱な映画を観ていた
掛け違えたボタンみたいな 心
どこかで間違えていたんだね

代わり映えのない日々は
それは それは幸せで
こうなるなんて私も思ってなかった
真似して買ったレコードも
歩幅合わせ歩いた道も

いかなくちゃ
二人並んだ昨日から
想いを胸にさよならしようね
君がいない明日はきっと
想像もつかないくらい苦しいのかな

窓に咲いた花たちが
どこか私に寄り添ってる気がした
広く感じた部屋のなか
君はもう居ない
なんだか変な気分だ

わかってはいたんだ
遅すぎたんだ なにもかも
些細なことで壊れてしまった未来
君の好きな香水もね
捨てられずに残っているの

いかなくちゃ
二人並んだ昨日から
涙をふいてさよならしようね
泣かないように 振り向かないで
君がいなくても前に進めるのかな

眠れない夜も
|翌《あく》る朝も
君を思い出してしまうから
消えてよ もう
撫でるように優しい声色も

ああ 忘れられたなら

いかなくちゃ
二人並んだ昨日から
自分の足で
前に進められるかな

これからはひとりの日々

私、君に言えてなかった
ちゃんと目を見てありがとう
さよなら